今日のヘチマ
ヘチマ「水クレっ!!」
おれ「地面濡れてんのに、あんたんとこだけ乾いてる・・ホントすごいね」
ところで、まだ6月上旬なのに大きいヘチマの株だろぉー。ウラヤマだろぉー。
別に普通じゃんと思った本州のあなた!ここは寒冷地北海道。普通はこの時期50cm~1mも
あればいい方なのです。だよねっ、札幌のみんな!
ヒョウタンだって既に蔓が棚に到達している。
(夕暮れ時で見難い写真ごめんなさい。棚を下から見上げた写真)。
北海道におけるフライング定植の方法
フライング定植とは・・・私が作った言葉で正式名称はフライングスタート定植。少し早めに定植し、短い夏に可能な限り大きな株にする方法である。今年初めて実践。
ご存知のように、ココ北海道では低い気温と短い夏がヒョウタン・ヘチマ栽培のネックとなる。でも早く大きくして実が成っている姿を1日でも早く楽しみたい!そんな貴方におすすめ。重要な点は以下
① リラ冷えなどの寒さで枯死する株が出ることを恐れず、その年の好天を願いながら定植すること。
② リスクは分散すること(死んでも替わりがあればいいのだ)。
③ 保温対策は言わずもがな。でも私は面倒くさがって、ほとんどやらなかった。
② の具体策は育苗を2,3週ずらした保険組を作る。苗を定植予定本数の3~5倍数作る。5月の第1,第2週に決死隊として定植。もし決死隊が死んだら、次週に新たな苗を投入。以上繰り返し。
我々はヒョウタン・ヘチマ農家ではないので大量生産する必要はない。良い株が何本かできれば良いのだ。いろんな条件で試して、1つでもうまくいけばOK!数撃ちゃあたる。
欠点は無駄死にが多い。定植直前は室内がウッソウと茂り、理解のない家族から非難の嵐。窓際の日当たりを占有するので他のサボテン多肉植物たちからも、やれヒイキだと非難の嵐!
以下、今年の私の例(保険組は3週遅れで同様の操作)
3/19 種まき:ヒョウタン・ヘチマの発芽にもっとも大切なのは「高い温度」である。25℃~28℃ぐらいに加温すれば、一週間と経たずに発芽する。そこで、昔使っていた熱帯魚飼育装置を転用して簡易温室をつくる。
底に浅く水を貯め、ヒーター投入!サーモスタット25℃設定!水面より上にBBQ用金網セット!完璧である。詳細は「綿引式芽だし箱」で検索。
中はムレムレになるのでカビ対策に市販の種まき培養土を黒いポリポットに入れて、種を入れ軽く覆土。種が露出しないようにゆっくり水やりして簡易温室に入れる。清潔な土であればベンレートなどの防カビ剤はいらない(私は念のためにやった)。
発芽したら、もうそんな高温はいらない(光量がないのに高温だとモヤシになる)ので、その日か次の日には取り出し明るい窓辺へ。
双葉が広がったら、薄くした液体肥料をあげてもいいし、あげなくてもいい(両方試したけどそんなに変わんない気がする)。
4月上旬 第一回植え替え(仮定植):本葉が1~3枚でたら、定植まで1ヶ月以上あるので栄養のある土に植え替え。このあとさらに、露地に定植するのでプランターより苗が抜きやすい5号鉢が良い(プランター、鉢植え栽培の場合はこの植え替えで本定植となる)。土は市販の「花と野菜の培養土」とかで良い。もちろん庭の土でもいいけどちゃんと土造りしてないと生育は良くない。
この仮定植苗を日当たりの良い窓辺に置くと成長爆発!
5月上旬 第2回植え替え(本定植):うまくやればこの頃には背の高さを超える蔓ができる。これを無事庭に植えるのはとても難しい。蔓が割れる!もげる!精神を研ぎ澄まし、蔓に懸かる負荷を読み取りながら根性で定植しよう。万が一蔓が折れても大丈夫!どうせわき芽が出てくるし、わき芽の方が実付きが良い。のちのち行う摘心を今やったことにすればいい。
5月中は殉職者が続出する。
5月の殉職者は露地植えで、千成ヒョウタンX2、大ひょうたんX1、ヘチマX2
鉢植えで千成ヒョウタンX3、大ひょうたんX2、ヘチマX1
殉職者は次週定植予定日まで観察し、死亡か回復不能と判断したら引っこ抜き、替わりを植える。
5月の終わりになれば戦局は安定し、再び成長が活発になり始める。
現在までの戦績(死んだ苗の数はうろ覚え)
生 死 露地 鉢・プランター 本定植前 本定植後 千成ひょうたん 2 4 2 5 大ひょうたん 2 2 4 3 ヘチマ 3 2 2 3
今に至る。
安パイを狙うだけでなく、こういう方法も悪くないでしょーう。
今年は私が賭けに勝ったのだ!
目安としては最低気温が10℃を切るような日がそんなに続かなくなるあたりが、フライング定植時期。
こないだよりまた少し大きくなった実。
いつか昼間にちゃんとした写真撮りますm(_ _)m
追記;書き終わってふと気がついた。フライングしてるのは種まき時期もですね。そして、フライング種まきの方が重要要因ですね。フライング栽培ということにしますか。