エゾサンショウウオ 老衰
2019/6/19 追記 当初、老衰による内臓の障害かなにかで死んだと思っていましたが、別の若い個体が全く同じ症状で死んだので、どうやら老衰ではなく感染症、特にレッドレッグ症とかいう細菌感染による敗血症で死んでしまったのではないかと思います。もし初期に抗生剤などの薬浴をしてたら助かったかもしれないと思うと残念。
以下 本記事
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1998年の春に幼生で捕まえたエゾサンショウウオ以下本記事の生き残りの2匹。
そのうちの1匹、片目のオスが今月初めから急激に衰えてきてもう長くなさそうな状態です。
小型サンショウウオの老衰の記録というのはなかなか珍しいのではないかと思います。
2019/3/9
中央の片目の個体がそれです。
先月まではいつも通りプルプルのお肌だったのに3/9に潤いがなくなってきました。
この日、初めて様子がおかしいことに気が付きました。
脱皮不全かもしれないとちょっと水をかけて様子見したものの
脱皮ではなさそうで、もしや寿命が近いのかと思いました。
この日はエサのアカムシとミールワームを食べました。
3/14
ますます潤いがなくなり、動きがぎこちなくなってきました。
この日ミールワームを1匹食べました。
3/17
中央の個体。
もう表皮がボロボロで痛ましい。
動かないので死んだかもと思いちょっと持ち上げたら
まだ生きていました。歩き方はさらにぎこちなく、肘と膝の関節が固まったような歩き方をしました。
この日はなにも食べませんでした。
もっと緩やかに衰えて死んでいくと思っていたのですがかなり急激な衰えっぷりです。
なにか腎臓か肝臓などの臓器がダメになって一気に衰えていってるような。
今年の春で21歳になる予定でしたが、たぶん春まではもたないでしょう。
2019年3月25日 追記
3月23日の朝、死んでしまいました。
死ぬ前日の写真
3月22日の夜、ちょっと苦しそうにのたうち回る場面があり
見ているこちらも心苦しいので安楽死させようか悩んでいたのですが
すぐできる適切な方法がないのでただ見守ることにしました。
死体はいつもなら庭に埋めてやるのですが、私にとってもこの個体は思い入れが
大きいのでひとまず液浸標本として置いておくことにしました。
あともう一匹の20歳のメスはまだ元気なのでもうすぐ21歳の誕生日を無事迎えます。