ヒャッハー水だー

植物栽培、釣り、キノコ狩り等々の日記 in北海道

アワビの寄生虫

数週間前に親が近所のスーパーでアワビを1つ買ってきました。

値引きシールが貼られた弱ったアワビでしたが、まだ辛うじて動いてました。
 
母に捌いてくれと頼まれたので捌いていると、ふとサザエの口の中にいる寄生虫のことが頭をよぎりました。
 
切り取った口の部分をよぉ~く見てみるとピンク色のムシが!
 
僕「おおっ!母さんみてみて!寄生虫!」
 
母「うそでしょ!早く流しなさい」
 
僕「ビンに入れて標本にする!」
 
そんなこんなで消毒用エタノールに入れて机の上に飾ってあります。
アワビの口の中に居た寄生虫
イメージ 1
サザエの寄生虫、サザエヤドリムシ(サザエノハラムシ)と近縁なんだろうな~
 
お腹側をパシャリ
イメージ 2
左側が頭で触角が生えてる。5対の脚があり、尾側の一対は枝分かれしていない。
そのうしろにキ○タマみたいな膨らみ一対。右側の尾にも尾角みたいなものが。
前方から5対目の脚から後方はピンク色。
 
背中側もパシャリ
イメージ 3
さて、コイツがなんなのか?ちょっと調べてみました。
 
まず目黒寄生虫博物館でみたサザエヤドリムシ→https://higemoomin.hatenablog.com/entry/63751565
サザエヤドリムシの学名はPanaietis incamerata というらしい。
 
こいつは十中八九、近縁種だろうからPanaietisで検索。
 
するとWikipedia オランダ語版?にPanaietis属のページがありました。
Panaietis属は甲殻類のカイアシ類(ケンミジンコとか)に属しているよう。
カイアシ亜綱 新カイアシ下綱 後脚上目 ツブムシ目 Anthessiidae(科) Panaietis(属)
 
そのページには4つの種が書かれていました。
Panaietis haliotis Yamaguti, 1936
Panaietis incamerata Stebbing, 1900
Panaietis yamagutii Izawa, 1976
 
アワビから出てきたから、きっとこいつはP. haliotisでしょう。
今のところこれ以上突っ込んで調べる気はないのでパナイエティス・ハリオティスということにしようそうしよう。
 
 
 
こいつを発見した晩ご飯で、こいつが役に立つ場面があり有効な使い道を発見しました。
 
なんと見せびらかした母の食欲を削ぐことに成功し、私のアワビ刺しの取り分が増えたのです(笑)
みんなも試してね♡
 
 
これ見てキモくてアワビ食べる気無くなった(怒)!とお怒りの方。
アワビの殻の表面にはも~っとキモーイ魑魅魍魎が蠢いているので
こんな可愛いミジンコ野郎で食欲を無くす必要はナッシング