ヒャッハー水だー

植物栽培、釣り、キノコ狩り等々の日記 in北海道

カブトムシが死んだので標本にした

9月に入ってからパタパタとカブトムシたちが死んだ。
 
今日、最後の一匹が死んでしまった。こいつだけは野外採集個体。
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子供の頃はよくアイスの棒を墓標にしてお墓をつくっていたもんです。
でも標本つくるようになってからは飼育した虫も標本にしています。
 
甲虫は標本にするのがとても簡単。
用意するものは
①虫ピン(志賀昆虫社で買える)
②発砲スチロールの板(展脚板、コルク板でもOK)
③マチバリ少々
④ピンセット(無くても可、あると便利)
 
まず、死んだ虫が固まっている場合はお湯に漬けて、折れないように間接をほぐす。
死んで間もない状態ならそのまま発砲スチロールに乗っけて、胸部の中央右寄りに虫ピンを刺す。
(普通は正中線つまりど真ん中を外して刺す)
好きな形で脚・触角を伸ばして、動かないようにマチバリで固定。
乾かして出来上がり。
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ちなみに生きている虫を処理したい場合は冷凍庫で凍死させると良いです。
もしくは、あるなら酢酸エチルで処理(毒瓶で殺す)すると筋肉が弛緩するので良い。
お湯でほぐす時や、展脚の時に折れてしまったら、木工ボンドで直せます。
 
十分に乾かさないと、標本箱の中で崩れるのでしっかり乾かす。
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標本箱は菓子箱にコルク板でも敷けばいいですが、カツオブシムシ被害のリスクを考えると
ドイツ箱にしておいた方が無難(ちょっと高いけど)。
 
私は五箱セットでドイツ箱買った。これは甲虫だけ入れてる箱。
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中身ちょっと紹介
意外ときれいなニジゴミムシダマシ(実際はダークレインボーとでもいうような輝き)
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ベニヒラタムシ(左)、とっても平たい
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極小昆虫は右のようにプラ板にボンドで固定、または液浸標本
 
液浸標本(ガロアムシ
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バイアル瓶に消毒用エタノール入れるだけ
 
ガロアムシはそのうち飼育に挑戦したい。こうゆう姿の虫好きなんですよ。
脈翅目とか直翅目系統とか、まぁその他全部魅力的です。鱗翅目は標本つくるの大変だからあまりやらない。
 
カブトムシ飼育は今年で止めます。あとは来年羽化するミヤマクワガタだけ。
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 追記、標本関連の他のブログを覗いてみたら、酢酸エチル処理を防腐もしくは軟化のため
だと勘違いしている人がいるようですが、酢酸エチルで処理するのは筋肉を弛緩させたまま殺すため
です。乾燥している虫に酢エチ注入は軟化できるのか?また防腐効果はあるのか不明ですが、腐るのは
いつまでも乾燥させずにいるのが原因だと思われ。
つまり、よほど本格的に(採集旅行とか)やらんかぎり酢エチはいらんってことです。