かの石川五右衛門が東南アジアへ修行に出かけた時のこと
蒸し暑いジャングルの奥地をさまよい歩き今日の寝床をさがしていた。
「もう日が暮れたか。どこかで休むとしよう」
休息場所を探し求めていた その時!巨大な猛獣が五右衛門に襲いかかってきた。
グルルルル・・・
五右衛門はネコパンチをひらりとかわし、猛獣の首スジに一太刀いれた。
戦いは小一時間に及んだ。
ズズーン
崩れ落ちる猛獣。五右衛門は言った。
「また、つまらぬものを切ってしまった」
戦いで汗まみれになった五右衛門は木の上で休もうと考え、近くにあった蔓に掴まり
登っていった。
その時!五右衛門は汗まみれと疲れから滑ってしまった。
ズルッ
「しまった!」
ズボ
「不覚!拙者としたことが!」
「この袋のような植物のおかげで助かった」
五右衛門が袋から抜け出そうとした時、足先に妙な感触をえた。
「むっ?中に水が溜まっている。」
汗臭くなっていた五右衛門はたまらず袋の中に滑り込み、数日ぶりに水浴びした。
「こんな所にこんなきれいな水があるとは!」
五右衛門は故郷にっぽんの風呂を思い出し、存分に水に浸かった。
その水は浸かっていると肌がスベスベになることに気がついた五右衛門はいたく感動した。
「これは!美肌の湯として女子に受けるぞ!」
帰国後、その感動を再現すべく筒状の風呂釜を作成・開発にとりかかったのである。
これが後世に「五右衛門風呂」と呼ばれることになった五右衛門風呂の開発秘話である。
とか言ってみたり。