生物にはモドキがいっぱい。
知らない人にとっては同じようなもんでも、知ってる人にとっては「違う!」という例は沢山ある。
セセリチョウが蛾ではなくチョウであるとか、首長竜が恐竜ではないとか
北海道にいるキリギリスはハネナガキリギリスであるとか。
ユーフォルビアはサボテンではないとか。
子供の頃、図鑑を片手にトイレに入ったりしていたので、生物の大雑把な分類は頭に入って
いるつもりだったが、先日1つ大きな間違いに気がついた。
札幌花フェスタで100円で購入したコイツ
おれ「君、ガガイモなんだよね?」
???「そうそう。俺ガガイモ」
おれ「でも、こないだ植え替えた時さ、なんかブットイ主根というか地下茎みたいなのあったんだよね」
???「そんなの気にすんなって。どう見たってスタペリア的だろ」
おれ「うーん、そう言われればそうだけど、なんか違うと思うんだ」
???「こんな格好の植物、ガガイモ以外に何がある?」
あやしい
そう思って、他にこんな多肉になる植物に心当たりがあった。
キク科セネシオ属 Senecio属である。
そこで多肉植物データベースのセネシオ属を片っ端から画像検索。
それっぽいのがありました。
Senecio polytomus セネシオ・ポリトムス
これか、これに近い仲間なのであろう。
あやうくオレオレガガイモ詐欺にあうところであった。
おれ「罰として『私はキク科です』と書いたラベルを挿しておいてやろう」
ちなみにSenecio stapeliformisなんてのもありました。まんまスタペリアモドキである。
ちなみに下はちゃんとした多肉ガガイモ Stapelia属の写真
王犀角さん Stapelia gigantea
闇犀角さん Stapelia ambigua
大花犀角さん Stapelia grandiflora