ヒャッハー水だー

植物栽培、釣り、キノコ狩り等々の日記 in北海道

電磁波を吸収したり、CO2を吸収したり、マイナスイオンを出したり・・・

私は趣味で植物育てているだけで専門家でも業者でも大学での専攻だったわけでもありませんが
サボテンなどの植物が電磁波を吸収したり、マイナスイオンを出したり・・・
という眉唾な効果が謳われて売られているのをみると「なんだかなー」と思います。
 
電磁波吸収サボテンとかはもう普及してるし、いちいち腹を立てたってしょうがない。
あまり、そういうことをグチグチ言っても・・・と気にしないようにしています。
 
ところが今日、たまたまある単語を目にしました。
 
「CO2削減植物(COP : Carbon Offset Plants)」
この単語の出自は不明ですが、このことを解説しているサイトによると
なんでも「多くCO2を吸収する植物のこと」らしく、そのCO2吸収量などに応じて以下の5レベルに分けられるらしい。
「レベル1」一般的な植物
「レベル2」花木類
「レベル3」カランコエエケベリア、チランジアなど
「レベル4」サボテンやアロエなど
「レベル5」吸収量の多いランの仲間
レベル5のランは吸収力が最も高く、レベル4のサボテンやアロエもかなりCO2削減に効果的なんだって。
その秘密はCAM型光合成。夜間CO2を吸収してくれるそうです。(なるほどレベル3,4,5はCAM型光合成植物ですね)
 
 
先にも書いたとおり私は専門家でもないし、高校は物理履修で生物はサラッと自習した程度です。
でも、C3植物・C4植物・CAM型のうちもっとも効率的なのはイネ科・アサ科のC4植物であることは
勉強して覚えているし、実際、毎年凄まじい勢いで成長するトウモロコシをみて実感しています。
 
例え、光合成の型が忘却の彼方の人でも、光合成というものが光のエネルギーでCO2から有機化合物を合成することという基本を考えれば、サボテンのような成長速度の遅い植物がCO2吸収量が高いといわれても疑問を持つことはできると思います。
 
「ベンケイソウ・サボテンや着生ランは水分蒸発を抑えなければならない生息環境のために、夜間気孔を開いてCO2を吸収し、別の形で蓄えておいて昼は気孔を閉じたまま光合成できるようにした。」
こんなことは高校の教科書に書いてあるだろうし、忘れてたってCAM型で検索すれば良いのです。
 
グチグチは続きます。
 
そもそも、サボテンやランを育ててCO2を吸収させて、植物体として炭素固定したとしてどうするのです?
末代まで育て続ける!のでしょうか?
いずれは枯れたり、株を更新するんでしょう。
その残骸は燃えるゴミに出すか、土に埋めて堆肥にするしかないでしょう。
このとき、長年かけて吸収された少量の炭素はみごと大気中に元通りの量のCO2として放出されるんですよ。
 
どうもCO2削減植物を信じている人と業者はカーボンニュートラル(プラスマイナスゼロ)をCO2削減(マイナス)と勘違いしてる節があります。
マイナスになるのは石炭化などの場合や木材として末長く使用する場合でしょう。
とは言え緑を増やすことは一時的なCO2貯蔵として良いことだと思います。
 
ふう、以上が「CO2削減植物」に対する私のグチグチです。
 
そもそも、あるがままの品物(例:きれいな水晶)をキレイでしょうと言ってもなかなか買わないのに
金運が上がるとか意味のない理由付けをすると買う消費者がよくない。
そんなオマケ理由などなくたってキレイで気に入ったらそれでいいじゃないですか。
電磁波なんか吸収しなくたって、可愛いと思ったサボテン育てればいいじゃない。
CO2のことなんか気にせず、好きな植物、食べたい作物育てればいいじゃない。
パワースポットでパワーを感じる前に美しいとか壮大だと感じればいいじゃない。
 
サボテン売るのに薬事法みたいな合理主義を導入しろとは言いませんが、教科書と正反対の
完全に事実に反していることを、さも科学的かのように語るのは悪質だと思います。
 
最後に昨日咲いた大葉麒麟の花
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ストーブ点火し始めたせいか、ここにきてポコポコ咲き始めました。